夫が亡くなった後、義実家との繋がりはどうしていますか?
もともとの関係性が良好で、夫が亡くなった後もそれまで通りに付き合うという方もいらっしゃいます。
反対に、気を遣いながらの義父・義母、その親戚との付き合い方で悩む方も多く、
めんどう!関わりたくない!という方もいます。
この記事では、義実家と距離を置きたいという方がするべき手続きと考え方をお伝えします。
夫の死別後に義実家と距離を置きたい場合に必要な手続き
旧姓に戻すか、そのままの姓を名乗るか
配偶者が亡くなった際、姓を旧姓に戻すかどうかは、本人の意思で決められます。
旧姓に戻したい場合は、本籍地か住所地に「復氏届」を提出します。
そうすれば、結婚して入った籍から抜け、旧姓に戻すことができますがひとつ注意点が!
子供は母親の戸籍にも入れず、姓も変わりません。
子供を母親の戸籍に入れ、同じ姓にするには、家庭裁判所へ「子の氏の変更許可申立書」を提出し、
子供の姓を変更後したあと、役所に「入籍届」を提出する必要があります。
私は、子供たちの意見を聞きました。
- 長女は社会人になっていて、「どちらでもいい」とのこと
- 次女はまだ小学生だったため、「急に名字が変わるのは嫌だ」ということ
結果、婚姻中の姓のままでいることにしました。
夫が亡くなっても、妻は義父母を扶養する義務が残る
配偶者が亡くなると婚姻関係はなくなりますが、配偶者の親族との義理の親子関係や親戚関係はそのままです。
扶養義務も残り、場合によっては扶養する必要が生じる可能性もあります。
しかし、役所に「姻族関係終了届」を提出することによって、配偶者の血族との親戚関係を解消できます。
親族の同意は不要で、伝えなければ、提出したことを知られることもありません。
また、「姻族関係終了届」を提出したからといって、遺族年金が受給できなくなることもありませんので安心してください。
期限がないので、いつ提出してもいいのですが、私は夫の3回忌が終わったころに提出しました。
夫が亡くなった後の義実家や親戚との付き合い方
お正月やお盆、法事への出席
義父・義母にとって、私の子供は血の繋がった孫になります。
孫の顔が見たいというのは当然かと。
負担にならないのであれば、時々は顔を見せに行ってあげたら良いかと思います。
私は、夫の3回忌が終わる頃までは、子供を連れてお正月やお盆に義実家に行っていました。
しかし、もともと親しみを持っていなかった子供が気疲れするようで、
「行きたくない」と言い始めたので、徐々に行く回数が減りました。
夫が亡くなって5年目くらいに、義母が亡くなりました。
連絡をもらってすぐ、お線香をあげに行ったときに、葬儀にも出てほしいと義父に言われました。
戸籍上は「嫁」ではなくとも、出席すれば、どうしても「嫁」という立場になってしまい、
義実家の親戚にも「嫁」として改めて認知されてしまします。
考えた結果、お花と香典を贈っただけで、葬儀への出席は遠慮させていただきました。
後日、落ち着いた時期に、再度、お線香をあげさせてもらいました。
義母は白い花が好きだったので、お花の色が選べるお店で注文しました。
贈ったお花の画像をメールで送ってくれるので安心です。
義両親の孫への思いと相続について
もし義両親が亡くなったらその遺産は、特に遺言等がなければ、
孫が代襲相続といって亡くなった夫の相続権をそのまま引く継ぐことになります。
うちの場合は、夫の兄弟もすでに亡くなっているので、子供たちに相続権があります。
相続について子供たちに説明しました。
- 義父が長男のため、相続後に簡単に売ることもできない。
- 家や土地を相続すれば、お墓の管理も必然となる。
- 親族との付き合いも必要となる。
その覚悟がないのであれば、相続の権利を放棄することも可能だということも伝えました。
相続放棄は相続開始を知ってから3ヶ月以内です。
うっかりしていると全ての重荷を背負わされることにもなりかねません。
義父は、孫のひとりに家を継いでもらいたいようでしたが、今のところ、2人とも拒否しています。
夫が亡くなっている場合の義実家との距離の取り方は慎重に!
私の場合、義父が自分の考えを押し付けてくるタイプのため、
義実家との関係は、精神的にとても大きな負担となっていました。
子供たちにとっても、かなりのストレスになっていたため、
もし、私が義父の考えを受け入れてしまっていたら、子供たちにも大きな影響が出ることでしょう。
しかし子供たちが「孫」であることは変わらない事実。
完全に縁をきることはできません。
私は子供たちには、何にも縛られず、やりたいことをやって生きていってほしいと思っています。
自分のためにも、子供たちのためにも、義実家とは距離を置くことを決めました。
亡くなった夫の義実家との距離の取り方や、相続の問題はデリケートです。
縁を切りたいとしても、よほど関係性が悪くない限りは、徐々に距離をとるのが良いですね。
また、シンママの子育てと仕事の両立は、時間的にも経済的にも負担が大きいことがあります。
義実家と良い関係なのでしたら、協力してもらうことも出来ます。
決断は慎重に行ってくださいね。
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