子どもの将来を考えると高校は行かせてあげたい…。
将来のことなんて考えられないよ…。
何度も来る進路調査のプリント。
進路についての二者面談、三者面談。
中学3年生という時期は、進学を決めるぎりぎりの時期です。
不登校の子どもは、追い詰められた気持ちになります。
この記事では、不登校からN高等学校への進学を選択したムスメの経験を書いていきます。
不登校でも中学校は卒業できる!
出席日数は関係ない
高校では出席日数が足りないと単位が取れず、進学・卒業ができなくなりますね。
中学校はどうなのでしょうか?
確認してみると、担任の先生からは「卒業はできるから大丈夫」と言われました。
義務教育では、出席日数が少なくても問題ない。
そもそも、「不登校」を問題視しないようにとのことなのです。
「卒業」に関しての不安はなくなりました。
しかし、「卒業証書授与式」というものがあります。
これだけは、中学校最後だし、出席できれば…と思っていたのだけど、
ムスメは卒業式には出たくないという。
担任の先生に相談したところ、個別で卒業証書を渡してくれるという。
学校に感謝!不登校のムスメの卒業式
当日、指定の時間に学校へ行き、少し待つように指示され、
式を終えた生徒が帰り始めた頃、体育館に呼ばれた。
他の生徒と会わないように時間を調整してくれていたのでした。
体育館へ行くと、まずは着席。
私とムスメ以外は、全て先生方ばかりでした。
- 開会のあいさつ
- 校歌斉唱
- 卒業証書授与
- 校長先生からのことば
- 閉会のあいさつ
- 卒業生退場
たった一人のために、先生方が体育館に残って、一連の卒業式を行ってくれた。
もっと簡単に済ませるものと思っていた私たちは、驚きました。
実は私たちが体育館を出るとき、もう1組の親子とすれ違いました。
先生たちはまた同じように卒業式を行ってくれるのだろう。
ムスメが学校に行かなくても、見守り続け、卒業させてくれた先生方に感謝です!
不登校でも、成績が落ちても、進学できる道はある!
選んだ高校によっては受験対策が必要!
高校への進学は、選んだ学校によって対策が違ってきますが、
ほとんどの学校は受験があり、受験対策が必要です。
ネット社会の現代、学校に行かなくても勉強はできます!
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長女のクラスメートには、中学校ではずっと保健室登校だったのですが、
それでもがんばって受験勉強をして全日制の高校へ入学した生徒もいました。
高校では普通に登校できるようになったそうです。
長女に聞いてみると、中学校というのは「世界が狭い」のだそうです。
高校では、行動範囲も広くなり、人間関係も変わるそうです。
環境が変わるだけで不登校から抜け出せる子もいます。
しかし、ムスメ(次女)の場合、大勢の人の中にいることが苦手なため、
「学校」そのものが苦痛なことでした。
ムスメが選んだ高校は、N高等学校。ネットの高校です。
選択したネットコースでは受験はありませんでした。
書類選考のみ。
受験勉強は全くしていません。
N高等学校について
N高とはN高等学校:本校が沖縄県うるま市の伊計島にある私立通信制高等学校。
学校法人角川ドワンゴ学園が設置し、2016年4月1日に開校した。通称N高(エヌこう)。
学校教育法第一条に定められた高等学校で、全日制高校と同じ「高校卒業資格」を取得することができます。
とりあえずWebでの説明会を予約。
説明会では、必要なものや、学習の進め方、スクーリングの説明など、
内容は全日制とは全く違うものでした。
PCは、不登校の際、ネットを使って勉強するために持っていたので、問題なし。
使うツールも、私が使ったことがあるものばかりだったので大丈夫そう。
10月に出願し、11月には選考結果通知が届いた。
12月に学費を支払い、入学決定!
ちなみに出願の締め切りは、4月入学だけでも何回かに分けられていて、
入学時期は、4月・7月・10月・1月と、4期ある。
12月なんて、中学3年生は受験勉強の真っただ中。
そんな時期に、すでに入学決定!
担任の先生も、進路が1番心配だった生徒が1番最初に入学決定になって、
安心したのではないだろうか。
N高生の生活ってどんな感じ?
入学後の流れ
早めに願書を出したので入学決定は12月だったが、実際入学するのは翌年の春。
それまでは、早期出願特典を利用して受講体験が出来るのです。
ムスメは早速、イラストのコースを受講!
中学の復讐ができるコースもあり、
一応、中学最後の定期テストもあるので、5教科も勉強してほしかったけれど、
テスト前にちょっとだけ教科書を読むだけで終わりました。
入学式は4月。
ネットの高校なので、もちろんオンライン。バーチャルライブ!
ニコニコとYouTubeを使うので、全く抵抗もなく参加していました。
校長先生もアバターを使っての挨拶!
今の時代だからこそ、出来ることです。
その後、数日に分けてオリエンテーションに参加。
学校のイベントや、部活の紹介、学習の進め方などの説明を受けていた。
三者面談はZOOMを使って行われます。
担任の先生は沖縄本校。
リアルでは合う機会がないので不思議な感じです。
教科書が送られてきて、5月から本格的に勉強に入る。
学習の進捗状況がわかるツールが用意されていて、自分で学習管理ができるようになっています。
レポートの提出期限もわかるようになっていて便利そう。
このツールは保護者用もあって、子どもの勉強の進捗状況や成績が把握できるので、
遅れているときは声がけできます。
HRもオンラインで行われるが、任意での参加。
ちなみにムスメが参加しているところは1度も見たことがないです(笑)
学習方法とムスメの日常
学習方法は、教科書と動画を見て勉強し、レポートを提出するだけ。
ムスメはノートをとることが無かったので、少し不安になったけれど、
成績を見ると特に悪いわけでもないので、本人のやり方に任せています。
必須授業の勉強に使う時間は1日2時間ほど。
課外授業は興味を持ったら受けるという、とても自由な学校だ。
ムスメの1日
- 8時 起床
- 9時頃まで、朝食や家事
- 10時までSNSチェック(多分)
- 10時~ 勉強
- 12時~ 昼食・読書など
- 14時~ ゲーム・イラストを描くなど
- 18時~ バスタイム
- 19時~ 夕食
- 20時~ ゲーム・イラストを描くなど
- 23時 就寝
運動不足が心配な1日ではありますが、精神的には安定しています。
必須科目の勉強に使う時間が短く、好きな時間に勉強できるので、
好きなイラストを描く時間がたくさん出来て、毎日楽しいようです。
一応、部活にも入ったようで、熱心に見ていました。
まだ見ているだけのようだけれど、何かに興味を持っているのはうれしいことです。
ムスメにとって、ネット上でも友だちを作るのはハードルが高そうですが、
少しでもコミュニケーションをとれるようになってくれれば・・・と思います。
親が出来るのは、選択肢を多くすること
中学生の不登校の子を持つ親にとっては、「高校進学」はとても大きな心配事です。
ウチでは進路について考え始めた頃、近くにある全日制の学校の中でしか考えていなかったし、
ムスメは高校に興味を持たず、できれば行きたくないという。
しかし、社会に働きに出ることなんて、もっと考えられないという。
ムスメの人生なので、好きに生きてほしいとは思うけれど、それは「自立」した上での話です。
今、親の私ができるのは、多くの情報を集め、選択肢を増やすこと。
N高に限らず、どの学校でも、まずは知ってみないと先には進めません。
不登校で進学が不安でも、高校進学への希望を持っているなら、少しでも興味があるなら、
どんどん資料請求してみることをおすすめします。
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